閉館前に行ってきました＠山の上ホテル

みなさん、こんにちは！

ヨガ＆ゆるふわリンパケア

『 Moment 』のMASAKOです。

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます💕

みなさんは、お茶の水にある老舗ホテルの、「山の上ホテル」はご存じでしょうか？

数々の文豪が愛したホテルとして有名で、今年で創業７０年を迎えるそうなのですが、建物の老朽化により、来月閉館する事になったそうです。

実は、私が社会人になって初めて働いたのが、この山の上ホテルでした。

コーヒーパーラーとフランス料理のお店で、６年ほど働きました。

当時の私は、高島政伸さんの「ＨＯＴＥＬ」のドラマに憧れて（笑）、ホテルマンを目指して就職活動をしていました。

この頃は就職の超氷河期で、３０社ぐらいホテルの面接に行きましたが落ちまくり、

最後の最後に唯一合格したのが、この山の上ホテルだったのです。

今でこそ、コーヒーパーラーのコーヒーは、マシーンで淹れたコーヒーですが、

私が働いていた時は、１杯1杯ハンドドリップで淹れていて、

お客様に出せるようなコーヒーを淹れられるまで、半年ぐらい練習した記憶があります。

コーヒーを淹れるやかんも銅製の特別なもので、家でも練習できるようにと

河童橋まで同じやかんを買いに行ったほど。

我が家は今も、２８年前に買ったこのやかんでコーヒーを淹れています。☕

会計するところにレジは存在せず、伝票は手書き、計算は電卓で。

今では信じられませんが、ホテルの経理の方達は、みんなそろばんを使って計算していました。（笑）

お給料も現金手渡しだったので、給料日の日には、社長室の前に長蛇の列ができ、

お給料は社長から直々に手渡しでいただいていました。

とにかくすべてが

アナログなホテルでしたが、それがこのホテルの良さでもありました。

閉館すると聞いて、当時一緒に働いていた後輩と久しぶりに食事に行ってきました。

私が辞めてから２３年ほど経ちますが、まだ現役で働いているスタッフの方もいて、

久しぶりの再会と、昔話をして懐かしみました。

一歩ホテルの中に入ると、昭和にタイムスリップしたかのような時の流れを感じます。

働いていた時は、まじまじじっくりと見ていませんでしたが、

昭和レトロを感じるインテリアも素敵で、タイルやステンドグラスなど、

よ～くみるととても凝っていておしゃれですよね～

1階のロビーから螺旋階段を見上げた先には、美しいステンドグラス✨✨👇

ここから、私のホテル人生が始まりました。

そして、ここが始まりでよかったなぁ～と、感謝しています。

閉館することがニュースなどで取り上げられてから、大反響があったようで、

レストランの予約はすでに閉館の日までいっぱいで、

唯一予約なしで入れるコーヒーパーラーは、

朝早くから整理券に並ぶ必要があり、私たちが行った平日でも、７０組待ちという状況でした。

すごいですね～。

特に時間制限を設けてないらしいので、朝整理券を取っても、入れた頃には夜になっていた・・・

っという事があるらしいので、もしも、これから行かれる方はお気をつけくださいね。

メインダイニングのラヴィで、フルコースを堪能させていただきました♬

”La Vie”　は、フランス語で、”人生”や”命”。

目も心も、お腹も満たされて、とってもいい時間を過ごしました✨✨

当時一緒に働いていたメンバーと記念に1枚。

館内には、ホテルの歴史や、さまざまな文豪がホテルに宛てた直筆の手紙などの展示もされていました。

閉館してしまうのは、とっても残念で仕方ありませんが、

きっと、「あのホテルはいいホテルだったなぁ～」と、

多くの人の心に、深く刻まれている事と思います。

歴史的にもとても貴重な建物なので、興味のある方はぜひ足を運んでみてくださいね。